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GoogleがSora2に続いた!動画編集も行える動画生成AI「Veo 3.1」をリリース

他にも...n8nで自然言語からワークフローを作成・編集できるように!

NoLang運営チームよりお届けしている、Mavericks AIニュースをご覧いただきありがとうございます!

今回、記事の終わりに「今後どういう情報を発信して欲しいか」についてお尋ねするアンケートを設置しております。サービス改善のため、是非ご協力いただけますと幸いです。

1. 直近のビッグニュースTop 3

① Googleが動画生成AI「Veo 3.1」をリリース!OpenAIもSora 2アップデートで競争激化

動画生成AI開発の競争はどこまで激しくなっていくのでしょうか。

OpenAIの公開した動画生成AI「Sora 2」が話題を呼ぶ中、米国時間10月15日、Googleが音声付き動画生成AI「Veo 3.1」をリリースしました。単なる動画生成に留まらず、実用的な機能が広範にサポートされています。概要が公式投稿によくまとまっていますので、ぜひご覧ください。

Veo 3.1には、Sora 2のような目新しさこそありませんでしたが、Sora 2にはない画期的な機能がいくつか実装されています。

まず注目すべきは登場するキャラクター、物体、場所を画像アップロードして指定できる機能です。Sora 2にも人物指定の機能はありましたが、それだけでなく自社の商品を登場させたり、自分で撮影した場所を舞台に指定したりできる点が異なります。

また「動画編集」も行え、領域を指定して人物・物体を挿入したり、背景を変更したりすることができます。私が試した限りでは、Googleの画像編集AI「Nano Banana」ほどの編集自由度はまだなく、時折破綻も見られましたが、来年中には自由度・品質の両面で「Nano Bananaの動画版」と呼ばれるような動画生成AIが登場することを予感させる性能でした。

Veo 3.1のリリース直後には、OpenAI Sora 2のアップデートも発表されました。一度に最大25秒の動画まで生成できるようになったほか、初代Soraの「ストーリーボード」機能が復活し、シーンごとに秒数と内容を指定できるようになりました。

初代Soraではプロンプトへの忠実性が悪く、使いものにならなかった機能ですが、Sora 2では、シーン数が守られるのはもちろん、秒数も基本的に0.5秒以内に収まり、かなり実用的になってきています。

Sora 2のストーリーボード機能の画面。
シーンを作成して、その内容と秒数を指定できる。

初代Soraが一般公開されたのは昨年12月のことであり、動画生成AIがここまでの性能向上を遂げるとは誰もが予測できなかったのではないでしょうか。Veo 3.1はSora 2ほどのインパクトこそ残せなかったと感じましたが、来たる2026年、両モデルがどのような進化を遂げていくのか、目が離せない展開となりそうです。

💡 Veo 3.1はGoogleが提供しているFlowで、無料で数回利用することができます。詳しくは次のセクションをご覧ください。

② n8nで自然言語からワークフローを作成・編集できるように!

AIワークフローツールでは、ブロックを繋いでいくだけで、業務フローを自動化したり、チャットボットを作成したりできます。

その中でもDifyと並んで有名な「n8n(エヌエイトエヌ)」に、新たに自然言語からワークフローを作れる機能が登場しました。「Gmailから直近50通のメールを取得して、要約をSlackに送信して」といった指示から、ワークフローが一発で生成できます。

n8nの新機能で、自然言語からワークフローを作成する様子

他にもワークフローに対して自然言語で編集を行ったり、ワークフロー自体を説明させたりすることもでき、AIと協力しながらワークフローを構築できる点が画期的です。

n8nで、一枚目の画像のワークフローについて尋ねた結果。概要を説明した上で、各ブロックで何が行われているのか、分かりやすく解説してくれる。

もちろんこのツールを使いこなすためには、結局のところワークフロー内の各処理内容を深く理解する必要があり、バイブコーディングツールで見られる「よく分からないけど上手く作れた」といった結果にはなりにくいです。

それでも、このようなワークフローの構築にはどうしても手数が必要な上、n8nは連携可能なツール数が多いこともあり、学習コストが高いことで知られていました。自然言語でワークフローを操れるこの機能が、工数や初期学習コストの有意な削減に繋がるのは確かでしょう。

OpenAI Agents BuilderやGoogle Opalなど、ここにきて数多くのAIワークフローツールが登場していますが、その中でもn8nは連携可能な外部ツールが豊富である点が強みです。

ツール連携に用いられる「インテグレーション」の数は1000を超えており、GmailやGeminiといったGoogle製品はもちろん、Slack, Notion, Teamsなど、多種多様なツールをワンクリックでワークフロー内に取り込めます

n8nで利用可能なインテグレーションの例。スプレッドシート、Slack、Notionといったツールを簡単にワークフローに取り込める。

またn8nはOSSで公開されていることからカスタマイズの柔軟性が高く、コーディングこそ必要ですが、動画生成を行うこともできます。外部ツールのAPI使用料こそかかりますが、n8n自体はローカル環境であれば無料で利用可能です。

OpenAIやGoogleが自社モデル・サービスとの連携を前提にした機能を提供する中、n8nのような広範な外部モデル・サービスと簡単に連携できるツールの需要は、まだまだ増えていくでしょう。

💡 n8n自体はローカル環境であれば無料で利用でき、クラウド版も14日間の無料トライアルがあります。ただしGPTなどの外部サービスと連携する場合、API料金がかかる点に注意が必要です。詳しくは次のセクションをご覧ください。

③ AI生成記事はウェブ全体の半数を占めてしまったが、支配には至っていない

Google検索結果やChatGPT回答の引用先で、AIで生成された記事に遭遇することが、当たり前になりつつあります。しかし実際のところ、AI生成記事はウェブ全体のどれほどを占めているのでしょうか?

Graphite社(米カリフォルニア)の調査によれば、2025年5月時点で、オンライン上で公開されている英文記事の約半分がAI生成とされています。

人間生成の記事(緑)とAI生成の記事(赤)の割合の時系列推移。ChatGPT登場直後からAI生成記事の割合急速に増加し、2023年半ばからも緩やかに上昇している
Axios

この数字は一見すると驚くべきものに思えますが、AI生成記事がウェブを支配していることを意味しているわけではありません

「我々が目にしている記事」に絞るとその割合はまだ低く、Google検索上位の記事に限れば14%、ChatGPTやPerplexityといったAIに引用された記事でも18%に留まっています。これらの数字から、検索エンジンやAIアシスタントが依然として質の高い、人手で書いた記事を優先的に取り上げていることが窺えます。

ただし人手で書いた記事とAI生成記事の境界線は曖昧になってきています。Google広報担当者も述べている通り、AI生成といっても、全自動で生成された記事から、部分的な修正にAIが利用された記事まで幅広く存在し、明確な識別は困難になってきています。

今年2月にリリースされたOpenAI Deep Researchをはじめとして、高度な検索機能を有したエージェントが多数登場しています。それゆえ今後は、AI記事の割合が増えていくと同時に、品質も向上していくと考えられます。

OpenAI Deep Researchに2025年で「web全体のAI生成記事が占める割合はどれくらいなのでしょうか?」と質問した結果。しっかりとGraphite社の記事を取得してくれており、AI生成とはまず見抜けない品質である。

冒頭のグラフで見たように、ここ1年でのAI生成記事の割合の変化も比較的緩やかです。「汚染」と呼ばれるほどの極端な品質低下は起こらないのではないでしょうか。

2. SNSで話題のAIツールをピックアップ!

  • Googleの動画生成AI「Veo」を利用して映像を制作できるツール

  • テキストや画像からの動画生成に加えて、登場するキャラクター、物体、場所を画像で指定できる機能を搭載

  • 生成動画を編集できる機能も提供されており、領域を指定してテキストプロンプトを与えることで、人物や物体を挿入できる

  • 無料でもVeo 3.1 Fastの動画生成を月5回、Veo 3.1の動画生成を月1回試せる

  • Difyと共に有名なAIワークフローツール。チャットボット作成や自動化フローの構築が可能

  • デフォルトで連携可能なツールが多いことが強みで、Google DriveやNotionなど、あらゆるツールをワークフローに取り込める

  • クレジット登録なしで14日間の無料トライアルがあるほか、ローカル環境で利用すれば期限なしで無料利用可能

  • ただし、連携する外部サービスが有料な場合、ワークフローの実行自体には料金が発生

さいごに

最後までお読みいただきありがとうございました。
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