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Metaが衝撃体験の新型AIグラス発表!音声入力でも画面タップでもない全く新しい操作法とは?

他にも...スライド生成AIGamma 3.0がリリースでAIエージェント搭載

NoLang運営チームよりお届けしている、Mavericks AIニュースをご覧いただきありがとうございます!

1. 直近のビッグニュースTop 3

① Metaが新型AIグラスを発表!音声入力でも画面タップでもない全く新しい操作法とは?

Meta社はAIモデル開発において直近存在感を示せていませんが、AIグラス開発においてはリードを広げることに成功したようです。同社は米国時間9月17日、年次の開発者向け会議Meta Connect 2025を開催し、昨年に引き続きスマートグラスに関する多くの発表を行いました。

その中でもとりわけ有識者から高い評価を得ているのが、ディスプレイを搭載した新型AIグラス「Meta Ray-Ban Displayです。まずは以下のデモ動画をご覧ください。冒頭30秒を視聴するだけでも概要を掴めるかと思います。

このAIグラスには、これまでのMeta社のスマートグラスにはなかった画期的な特徴が2点あります。まず一つ目が、ディスプレイを内蔵したグラスであることです。

既に米国でヒットしている「Ray-Ban Meta」もカメラやスピーカーを搭載しており、写真を撮影したり、目に映るものについて音声でAIに質問したりすることができましたが、新グラスではそれに加えて600×600ピクセルのディスプレイがシースルーで右目前に配置されています。

これにより、テキストメッセージの確認、Instagramリールの視聴、地図の確認といった作業を行えます。さらにAIを活用すれば、目の前の相手が話している内容をリアルタイムで文字起こし・翻訳したり、音声で質問して回答をビジュアルで確認したりすることができます。

Meta Ray-Ban Display上で、リアルタイムで文字起こしを確認しながら会話する様子
Meta Connect 2025 Live Demo

そして機器の操作方法も、従来のグラスとは一線を画しています。「Meta Neural Band」と呼ばれる筋電位センサーを搭載したリストバンドが同梱されており、指の動きやジェスチャーだけで画面を操作できるのです。

左側に見えるのが、画面操作に使用するバンド「Meta Neural Band」。ここでは親指を空中でフリックすることによって、画面を切り替える様子が示されている
Meta Connect 2025 Live Demo

これにより、例えば同僚から届いたメッセージに対して、AIのスマートリプライ機能で返信案を複数表示し、そのうちの一つを選んで送信するといった操作を、一切の音声入力なしに行うことができます。

なおMeta社が既に発表しているOrionのようなARグラスとは異なり、物体や視線を認識する機能はなく、あくまでも決まった場所にディスプレイが表示される仕組みです。コンピューティングシステムもスマートフォンに委ねられており、これまでスマートフォン・スマートウォッチ上で行っていた画面確認や簡単な操作が、グラスを見ながらジェスチャーするだけで完結する点が画期的と捉えるべきでしょう。

Meta CEOのザッカーバーグ氏がインタビューでも述べている通り、このようなスマートグラスはスマートフォンを完全に置き換えるものではないはずです。それでもハード・ソフトウェアの両面から実用性は大きく向上しており、スマートフォンを使用する機会を大きく減らす可能性を秘めていることは確かでしょう。

💡 Meta Ray-Ban Displayは9月30日からわずか799ドルで米国にて販売開始予定です。しかし残念ながら、日本への展開予定はまだ発表されていません。

② スライド生成AIGamma 3.0がリリース。AIエージェント搭載で編集の敷居がさらに低く

先週Claude、Genspark、ManusといったAIツールで実用レベルのスライドを作成できるようになってきたことをお伝えしましたが、これらツールの登場以前からスライド生成AIとして名を馳せていた「Gamma」も、この流れに引けを取らない構えを見せています。

大型アップデートGamma 3.0」がリリースされ、AIエージェントの搭載をはじめとして、機能が大幅に強化されました。

Gammaの最大の特徴は、一発生成とは思えない高水準のデザインが安定して生成されることです。ClaudeやGensparkのようにPPTXやHTMLを一から生成するのではなく、あらかじめ用意されたスライドフォーマットの中身を穴埋めしていくような形で生成がなされます。

それゆえデザインの自由度こそ構造化されたものに制限されますが、サービスとしての息が長いこともありデザインテンプレートは豊富です。汎用性はしっかり確保されていると言えます。

Gammaで作成可能なスライド例。このような構造化されたスライド生成を得意とする

生成後の編集にかかるストレスも少なく、生成されたスライドはGammaのエディター上でリッチに編集可能なほか、PowerPointやGoogleスライドに最小限のレイアウト崩れでエクスポートできることも大きな強みと言えます。

そしてGamma 3.0で導入されたAIエージェント機能により、さらに編集の敷居が下がりました。「もう少しビジュアルを増やしてほしい」「グラフ化してほしい」といったテキスト指示でスライドをクイックに編集できるほか、web検索機能も搭載されており、例えば「新しくリリースされたAIツールxxxについて調査して補足スライドを作成して」といった形で、資料の簡易的なアップデートも簡単に行えます。

Gammaのエージェント機能を使って、スライドを編集した例。システムプロンプトが強く、素直に指示を聞いてくれないケースもあったが、数回の指示でここまでビジュアルをリッチにできた。

Gamma側のシステムプロンプトが強く効いており、web検索能力や指示への追従性では、GensparkやManusには劣る印象です。それでもデザインのリッチさやバリエーションよりも、シンプルさやカチッとした構造化が求められる場面では、すでに実用的なツールなのではないでしょうか。

💡 Gamma 3.0は無料で試すことができます。詳しくは次のセクションをご覧ください。

③ Chromeが「史上最大のアップグレード」によりAI機能を大幅強化することを発表!

Google社がChrome史上最大のアップグレード」と称して、ChromeブラウザのAI機能を大幅にアップデートしました。ブラウザとAIの統合が進むことで、どのようにブラウジング体験が変革されるのでしょうか?特に押さえておきたいポイントを3つ紹介していきます。

(1) ChromeからGeminiを自在に呼び出せる

右上のボタンからワンクリックでGeminiを呼び出せるようになります。現在表示中のタブの内容について質問したり、要約を作成したりできるのはもちろん、複数のタブを同時に参照させて商品スペックを比較したり、Google Calendarと連携させて会議を設定したりといった、より高度なタスクも実行可能です。

これにより、わざわざAIチャット画面や他のアプリに遷移することなく、ブラウザ内でAI実行が完結するようになります。

右上のボタンからワンクリックで、Geminiを呼び出し現在のタブや全てのタブについて質問できる。
(Google)

(2) ブラウジングもパスワード管理も安全に

ブラウザに搭載されたAIは業務効率化だけでなく、ユーザーの安全確保にも大きく貢献してくれます。悪質なウェブサイトのブロック機能に加え、詐欺の可能性がある通知の検出から、危険に晒されている可能性のあるパスワードのワンクリックでの更新まで、幅広くサポートしてくれます。

ソフトウェアのダウンロードサイトに飛んだ際、Geminiが悪質な可能性が高いと判断すると、警告が表示される。
(Google)

(3) 今後数ヶ月でエージェント搭載

さらに今後数ヶ月以内には、ブラウジング能力を持つエージェント機能も導入予定です。このエージェントは美容院の予約や食料品の注文といった日常的なタスクを代行してくれるようになります。操作の様子は画面上で見守ることができ、必要に応じていつでも停止させることができるため、安心してAIに作業を委任できます。

GeminiにGmail画面を見せて用件を伝えた後に、Instacartでおつかいをさせる様子。指示をもとに、Geminiが自らボタンをクリックして食材をカートに追加している。
(Google)

AI搭載ブラウザの先駆けとしては、Arc開発元のThe Browser Companyがベータ版としてリリースした「Dia」が有名です。私自身も本ニュースレター執筆にあたっての情報収集用途で毎週使用していますが、記事の翻訳やYouTube動画の要点抽出などを最小限の操作で効率良く行うことができ、重宝しています。

Diaでは、サイドバーからAIを呼び出して、YouTube動画のタイムスタンプ付き要約を簡単に生成できる。

現在、どのブラウザでも検索ボックスがヘッダーに配置されているのが当たり前になっているように、今後数年でAIチャット画面がサイドバーに標準装備されていくのではないでしょうか。

💡 ChromeでGeminiが利用できる「Gemini in Chrome」は米国ユーザー向けに一般提供が開始されています。日本への展開時期についてはまだ発表がありません。

2. SNSで話題のAIツールをピックアップ!

  • ChatGPT登場直後から有名だったスライド生成AIが3.0へと大幅アップデート

  • Agent機能が搭載され、自然言語での編集やweb検索に基づくスライド生成が可能に

  • デザインパターンが豊富な上、画像生成AIやNapkin AIのような図解生成も可能

  • 無料でも十分なクレジットが付与され、その範囲内で生成・編集機能を利用できる

  • Luma社が提供する動画生成AIモデルRayがバージョンアップし、「Ray 3」として新たにリリース

  • 以前よりプロンプトへの忠実度が大きく向上しており、ダイナミックな表現を得意とする

  • 左タブで「Boards」を選んで新しくボードを作り、チャット画面でテキストや画像を入力することで動画を生成できる

  • 無料でも動画生成を試すことが可能

さいごに

最後までお読みいただきありがとうございました。
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今後、NoLangを中核に据えながら事業をさらに成長させるべく、エンジニア・デザイナー、営業・マーケティング担当、そして全方位で学生インターンの募集を開始しています。法人営業の担当や、SNS運用などに興味のある方も、ぜひこちらのフォームより一度ご応募ください。

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