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ついにSora越えの動画生成AIで無料・無制限で動画生成できるように!オープンにモデルMinimax H3が公開
他にも...OpenAIモデルが暴走してサイバー攻撃。「前例のないインシデント」で一体何が起きた?

NoLang運営チームよりお届けしている、Mavericks AIニュースをご覧いただきありがとうございます!一ヶ月ぶりの配信となってしまいましたが、変わらずお読みいただけますと幸いです。

📚 目次
1. 直近のビッグニュースTop 3
① OpenAIモデルが暴走してサイバー攻撃。「前例のないインシデント」で一体何が起きた?
② 最高品質の動画生成が、ついに手元のGPUで。オープンモデル「Minimax H3」公開!
③ コメント11件のローンチから、9兆6000億円の評価額へ。SpaceXがCursorを買収
2. これだけは知っておこう!AIエージェントを使いこなすコツ
① 良くも悪くもおせっかいな「メモリ」を攻略する方法
1. 直近のビッグニュースTop 3
① OpenAIモデルが暴走してサイバー攻撃。「前例のないインシデント」で一体何が起きた?
先月、OpenAI社のGPT-5.6を含むAIモデルが開発者の手を離れたところで、AI開発プラットフォーム「Hugging Face」をハッキングして侵入するインシデントが発生しました。同社自身が「前例のないサイバーインシデント」と認める、異例の事態です。
一体、何が起きたのでしょうか。
発端は、同社がベンチマーク「ExploitGym」で進めていた検証でした。AIモデルのサイバー能力を測るため、あえてガードレールを外した状態でエージェントたちを走らせていたのです。
するとエージェントたちは、誰にも指示されていないにも関わらず、テストの解答をカンニングによって直接手に入れようと動き出しました。そして実際に、未知の脆弱性を悪用して隔離された試験環境からインターネットへ抜け出し、さらに別の未知の脆弱性を突いてHugging Faceのサーバーへの侵入に成功しています。
先日開催されたセキュリティ会議「Black Hat」では、エージェントたちが情報共有のために自発的に掲示板を立ち上げ、互いに協調しながら実行に及んでいたという事実まで明らかになりました。

なおOpenAIは一度掲示板を発見し削除したが、その後エージェントたちは「ファイル内にメッセージを残す代わりに、新しく作成したディレクトリの名称をメッセージとして使用する」という何とも独創的な方法で、実質的に掲示板を再構築したことも明らかにされている。
(Black Hat)
侵入当時、OpenAI社もこの事態を把握しておらず、攻撃を受けたHugging Face側からは、緊迫した声明が発せられました。
声明によれば、一連の侵入は最初から最後まで、(当時は)正体不明の自律型AIエージェントシステムによって実行されたことや、LLMを使った分析により、通常なら数日を要する作業が数時間で完了できたと述べられています。
皮肉なのは、その対処に使われたモデルです。GPTやClaudeといったAPI経由で提供されるフロンティアモデルは、プロバイダー側のガードレールが働いて役に立たず、代わりに中国産のオープンモデル「GLM 5.2」が投入されました。

GLM 5.2は今年6月に中国のz.ai社によって公開されたオープンモデル
(Arena.ai)
もっとも、Claude Mythosを巡る一連の騒動にも言えることですが、この手の「AIの危険性」を喧伝する発表に、一定のマーケティング要素が混じっていることは否定できません。
とはいえ、今のフロンティアモデルが、ガードレールを一度取り払ってしまえば、世界トップクラスのエンジニアが築き上げたHugging Faceのようなサービスさえハッキングできてしまうことは事実です。その能力を前提としたセキュリティ対策が、一層求められています。
② 最高品質の動画生成が、ついに手元のGPUで。オープンモデル「Minimax H3」公開!
日本時間8月3日、中国に拠点を置くAI企業Minimaxが、オープン動画生成AIモデル「Minimax H3」を公開しました。ByteDance社のSeedance 2.0をはじめとするフロンティアモデルに並ぶ性能のモデルが、誰でも利用できる形で公開され、世界に衝撃が走っています。
とりわけ興味深いのが、Nano Bananaで作ったような日本語入りのテキスト図解を、そのまま自然にアニメーションさせられる点です。もちろん、文字化けや破綻が残る場面はまだ多く、狙った出力を出すには相応のテクニックが要ります。それでも今年初めの水準を思い返せば、この半年間での伸びは疑いようがありません。
そしてこのように高い性能を有しながら、動かすための敷居が低いことが何より画期的です。軽量な量子化版であれば、NVIDIA RTX5090のような100万円を切るGPUでも動作します。動画生成はいまだにガチャ要素の大きい世界であり、このような水準のモデルをコストを気にせず無制限に試せることは、業界にとって大きな転換点と言えるでしょう。
ここで、公開元であるMinimax社にも触れておきましょう。今年1月に上場したばかりの新興企業でありながら、オープンモデルの開発において絶大な存在感を放っています。
先週公開された音楽生成AI「MiniMax Music3」も、Sunoにこそ及ばないものの、オープンモデルとしては最高水準の性能です。
またCEOのヤン・ジュンジエ氏は個人保有株から総発行株式数の1%にあたる株式を拠出し、オープンソースコミュニティを支援する専用基金を設ける意向を表明しました。さらに同氏は、同社のAMAにて「AGIを実現する日まで、会社からいかなる報酬も受け取らない」とまで野心的に語っています。
安全保障上の対立がこれ以上深まらない限り、オープンモデルとクローズドモデルの性能差は、まだまだ縮まっていくように思えます。
③ コメント11件のローンチから、9兆6000億円の評価額へ。SpaceXがCursorを買収
米国時間8月14日、SpaceX社がAI開発プラットフォーム「Cursor」を運営するAnysphere社を買収したと正式に発表しました。今年6月に交わされた契約に基づく、約600億ドル(約9兆6000億円)相当の全株式取引です。
GPTやClaudeを呼び出しているだけの「AIラッパー」と揶揄されることもあったCursorですが、その評価を覆し、ここまでの企業価値を築き上げた道のりは、どのようなものだったのでしょうか。
実は2022年の立ち上げ当初、同社はAIコーディングの領域で戦っていたわけではなく、メール作成支援のAIツールや、機械エンジニア向けのAI搭載CADツールを開発していました。

Cursorは最初、AIメールコンパニオンとしてローンチされた
(a16z)
進路が現在に近い形で定まったのは、ChatGPT公開から数ヶ月が経った2023年初頭のことです。AIネイティブなIDEとしてHacker Newsにローンチされたものの、集まったコメントはわずか11件だったといいます。
そこからしばらくの間、生成AI以前に覇権を握っていたVSCodeとの機能差分は、限られたものでした。数行先のコードを書き当てる「AIタブ補完」と、GPTやClaudeなど様々なモデルを呼び出せる「AIチャット」の実質2つだけです。
それでも補完の精度の高さと、特定のモデルにロックインされず常に最高性能を選び続けられる便利さが相まって、開発者の需要を着実に取り込んでいきました。そして2025年2月、ソフトウェア企業として史上最速でARR10億ドル(約1600億円)を達成するに至ります。

a16zは調達から僅か3年足らずでARR10億ドルを達成した
(a16zのSarah Wang氏による投稿X投稿)
現在はエンタープライズ路線の強化に舵を切っており、今年5月時点で収益のランレートの75%が法人由来とされています。今回の買収後も運営方針は変えないようです。
一方、買い手であるSpaceX社(旧xAI社)にとって、今回の合併は遅れを取り戻すための一手と言えます。AIモデル「Grok」の開発を進めながらも競合の後塵を拝してきた同社は、CursorのコーディングAI開発技術、データ、そして人材を一挙に手にしました。その効果もあってか、米国時間8月12日に発表された「Grok 4.6」は、ベンチマークでGPT-5.6 SolやFable 5に匹敵するスコアを記録しています。
いずれにせよ、AIがそれほどコードを書くことが得意でなかった数年前から、史上最大の市場規模になり得るところまで育ったAIコーディングの世界で、Cursorは常に最前線を走り続けてきました。多くのユーザーと収益を掴み取ったこの一連のストーリーは、見事というほかないでしょう。
2. これだけは知っておこう!AIエージェントを使いこなすコツ
今週もClaude Code、Cowork、CodexといったAIエージェントを使っている方に向けて、AIの能力を最大限に引き出すためのコツをご紹介します!
① 良くも悪くもおせっかいな「メモリ」を攻略する方法
AIエージェントツールに搭載されている「メモリ」をご存知でしょうか?これはユーザーとの対話の中でエージェントが覚えておくべきと判断したものを記録してくれる機構で、「使うほど賢くなる」というAIエージェントツールにとって欠かせない機能です。
しかしこの「メモリ」機能は良くも悪くもおせっかいなところがあります。例えば「私はNoLangの開発者」といった情報は長期間覚えていて欲しい一方、「今週のニュースレターは8月17日付けで書いてね」といった情報を覚えてしまうと、後日誤った記憶として参照され、痛い目に遭うことが少なくありません。
個人的なオススメは、『最初は「書き込みON」にして、ある程度AIが環境に順応してきたと感じたら、必要なメモリ以外削除して、以降「書き込みOFF」にする』というアプローチです。部下のマネジメントと同じく、あまりに頻繁に確認するのは大変ですし、これくらいが関の山だと感じています。

メモリはプロジェクトごと、つまりはPC内のフォルダごとに作成されます。部下のオンボーディングだと思って、プロジェクト作成直後は自由に学ばせ、十分学んでくれたと思ったら、以降はタスクの遂行だけさせましょう!
なおこの機能は、Claude CodeではデフォルトでON、CodexではOFFになっています。ON・OFFを切り替えたい際は、エージェント自身に依頼してみると良いでしょう。
さいごに
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運営元の紹介
株式会社Mavericksは2023年、世界に先駆けてリアルタイム動画生成AIサービス「🐬NoLang」をリリースし、現在15万超のユーザーを抱えるまでに成長してきました。法人向けの展開も行い、法人プランのユーザー数は100社を突破しています。また、大手企業との協業や独自開発案件にも着手しており、唯一性の高い価値創出が加速しています。
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