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AIメール作成がついに実用的に!Gemsでメール作成を大幅に時短する方法を徹底解説

他にも...Googleが企業イメージに合った広告デザインを自動生成する「Pomelli」リリース

NoLang運営チームよりお届けしている、Mavericks AIニュースをご覧いただきありがとうございます!

1. 直近のビッグニュースTop 3

① Google GemsとGmailの連携機能でメール作成を大幅に時短する方法を詳しく解説!

以前からChatGPTやGeminiを使ってメール文を作成すること自体は可能でしたが、満足いく品質にならず、手数も多くて諦めてしまったという方は多いのではないでしょうか。

しかしこの状況は大きく変わっています。先日リリースされたGoogle社が提供するカスタムAI「Gems」を使えば、Gmail画面から直接メール内容を読み込ませつつ、自分らしい文体・フォーマットでメールドラフトを生成できるようになっています。

Gmailをお使いの全てのビジネスパーソンにおすすめしたい機能となっています!

なお、今回利用する「Geminiサイドパネル」は、Google WorkspaceまたはGoogle One AI プレミアムプランのサブスクリプションが必要です。ただしそうでない方も、Google One AI プレミアムの1ヶ月無料トライアルを利用すれば、クレジットカード登録こそ必要なものの、無料で試すことが可能です。

(1) Gemの作成

Gemsとはいわば「Google版 GPTs」であり、カスタマイズされたGeminiを簡単に構築できる機能です。Googleログインした状態でGeminiのwebサイトにアクセスしたら、サイドバーの「Gemを表示」からGems画面に移り、「Gemを作成」をクリックします。

Gemini画面

続いて、Gemの設定を行っていきます。名前を入力したら、「カスタム指示」の欄に、以下のようにメール作成の際に守ってほしいルールを記述しましょう。

Knowledgeにあるメール文と同じ形式で、クライアントへのメール文を作成してください。文体も揃えること。
基本的には、与えられた内容を自然かつ滑らかになるように修正して、読みやすいメール文にして欲しいです。
ただし「膨らませて」と指示された時は、肉付けして文章を増やして。
出力はメール文のみを出力してください。他には何も出力しないで。
署名は以下でお願いします:
```<署名の内容>```

Gemへのカスタム指示の例

そして「知識」には、参照させたいサンプルメール文を3通程度添付します。Google Driveまたはローカルファイルから選択可能です。なお、会社名等の個人情報や日付などの数値情報はマスクしておきましょう。Gemsが誤ってメールドラフトにその内容を含めてしまう可能性があるからです。

添付したサンプルメール文の例。メールドラフトに含まれてほしくない内容は、事前にマスクしておくことを推奨します。

最後に、モデルを高性能な「Gemini 2.5 Pro」に設定した上で、「保存」を押下すれば作成完了です。

Gemの設定画面

(2) Gmail画面でのGemの呼び出し

続いてGmailのwebサイトを開き、右上のボタンからGeminiサイドパネルを呼び出します。先ほど作成したGemを選択することで、Gemとのチャット画面に遷移します。

あとは返信内容をラフに記述して送信するだけで、体裁の整ったメール文が生成されます。ここでは、返信を含む一連のやり取りが全てコンテキストとしてGemに入力されるため、いちいち背景を説明せずとも、十分な品質のメール文が生成されます。「コピー」や「挿入」をクリックすれば、簡単に本文に挿入することが可能です。

GmailからGemを呼び出してメールドラフトを生成する様子

なお、「Geminiサイドパネル」には、メールドラフトの生成以外にも、メールスレッドの要約をはじめとして有用な機能がいくつも搭載されています。詳細はGoogle Geminiの公式noteをご覧ください。

解説は以上となります。もし参考になりましたら、会社の同僚やご友人にも共有していただけたら幸いです。

② Googleが企業イメージに合った広告デザインを自動生成する「Pomelli」を実験的にリリース!

Googleが、企業のブランドに適した広告デザインを自動で生成するAIツール「Pomelliを、米国を含む一部地域でリリースしました。webサイトのURLを入力するだけで、相応しいテーマカラーやフォント、画像などを自動で選定し、それら素材に基づいてポスターやバナー画像を生成してくれます。

Pomelliは現時点では日本でリリースされていませんが、解説動画が公開されており、そこから詳細な機能について知ることができます。

まず初めに「ビジネスDNAの構築」が行われます。ここでは入力されたwebサイトの内容を分析し、ブランドイメージの核となる「フォント」「画像」「テーマカラー」「バリュー」などが自動で選定されます。

PomelliにおけるビジネスDNAの構築
Google Labs

続いてビジネスDNAに基づいて、キャンペーン内容を入力してデザインを生成することができます。ユーザーによりアクションなしに、push型でデザインが自動生成される機能も備わっており、とにかく「簡単に使えること」に重きが置かれている印象です。

Pomelliで生成されるデザイン例
Google Labs

そしてもちろん生成したデザインのテキストや画像は編集可能であり、アスペクト比変更など、SNS投稿を見据えた機能も搭載されています。

Pomelliで生成デザインを編集する様子
Google Labs

Google Labsのプロダクトマネージャーによれば、このAIツールは中小企業や個人事業主といった「小規模なビジネス」を手掛けるユーザー向けとのことです。まだ実験的なアプリケーションであり機能は限られていますが、今後トレンドになるであろうパーソナライズされたAIコンテンツ生成の可能性を感じさせてくれます。

このような企業のテンプレートやブランドイメージに基づいたコンテンツ生成は、実は現在の生成AIの苦手領域です。例えばGensparkやManusといったツールを使えば、リッチなデザインのスライドを作れるようになってきましたが、自社のテンプレート通りに作ってもらうことはまだ困難です。

Nano Bananaによる画像生成・編集においても、過去のデザインを参照させて「こんな雰囲気で新しいデザインを生成して」といった指示を出してもうまくいかないことがほとんどです。これら問題の解決にはまだいくばくかの時間がかかるように思えます。

③ 音楽生成AI UdioがUMGと訴訟から一転まさかの提携発表。著作権問題はどうなるのか?

かねてより問題視されていた音楽生成AIの著作権を巡る問題について、ビッグニュースが舞い込んできました。現地時間10月29日、テイラー・スウィフト、アリアナ・グランデらが所属するUniversal Music Group (UMG)が、音楽生成AIプラットフォームUdioとの戦略的合意を発表し、2026年のローンチを目指して新プラットフォームを共同開発することが明らかになりました。

かつてUdioは音楽生成AIプラットフォーム最大手「Suno」と共に、UMGから著作権侵害で訴訟されていただけに、一転して衝撃的な着地となっています。

10月29日、Universal Music GroupよりUdioとの戦略的合意を発表した
Universal Music Group

今回の合意により、UdioはUMGとライセンス契約を締結することが発表されており、アーティストは自らの声や曲を貸し出すことで収益を得られるようになると考えられます。

Udio CEOの発表によれば、新プラットフォームでは各アーティストが声の使用について許可設定を行えるほか、ユーザーはお気に入りのアーティスト、楽曲、スタイルを組み合わせて新しい曲を作れるようになるとされています。つまり、ユーザーがAIを使って有名な曲を改変したり、歌手の声を元に新しい曲を作ったり、複数アーティストのスタイルをマッシュアップしたりできるようになるわけです。

そしてもう一つ衝撃を与えたのが、UdioがAI生成音楽のダウンロードを禁止するという制限を受け入れたことです。発表直後からUdioでは生成音楽のダウンロードが一時的に停止されており、米Rolling Stone紙も報じているように、新プラットフォーム上でもAIで作られた曲はサイト外へダウンロード・投稿できなくなる見込みとなっています。このようにプラットフォーム内に閉じた形でコンテンツ消費を促すという方向性は、私の知る限り前例のない、全く新しい試みです。

現在Udioにアクセスすると、ダウンロードが禁止されること、そして応急処置として数日間だけダウンロードを許可する期間を設けることが伝えられる

UMGの最高デジタル責任者Michael Nash氏によれば、ストリーミングサービスDeezerではアップロードされたトラックの30%がAI生成である一方、それらは実際の再生のうち0.5%未満しか占めておらず、Spotifyでも同様の数字が確認されたとされており、アーティストの楽曲・声を利用できることが以下に重要か語られています。

音楽は画像・動画と異なり、クリエイターである歌い手と作品が強く結びついているという独自の性質があります。この分野において著作権問題がどのような形で解決に向かっていくのか、2026年は特に目が離せなくなりそうです。

2. SNSで話題のAIツールをピックアップ!

Gemini スライド生成 (https://gemini.google.com/)

  • Geminiに新しくスライド生成機能が搭載

  • デザインのリッチさはGenspark, Manusにはやや劣るが、レイアウト崩れほとんどなしにワンクリックでGoogleスライドにエクスポートできる点が嬉しい

  • 設定ボタンからCanvas機能をONにした上で「スライド資料を生成して」と依頼することで自動的にモード起動。やや不安定なため、失敗したらリトライを推奨

  • 無料ユーザーでも利用可能

さいごに

最後までお読みいただきありがとうございました。
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