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Gensparkが革新的な動画編集AIリリース!切り抜き動画もプロンプト指示で作れるように

他にも...a16zが生成AIアプリTop 100を発表!これまでは見られなかった兆候とは?

NoLang運営チームよりお届けしている、Mavericks AIニュースをご覧いただきありがとうございます!

1. 直近のビッグニュースTop 3

① 汎用AIエージェントGensparkが切り抜き動画編集に対応!

これまで主にスライド生成AIとして注目を集めてきたGensparkが、新たに動画編集の領域に進出してきました。

新たにリリースされたGenspark Clip Genius」では、アップロードされた動画に対してテキスト指示を与えるだけで、字幕付きの切り抜き動画を作成することができます。以下のデモ動画に機能が分かりやすくまとまっていますので、是非ご覧ください。

これまでも世界的には、OpusClipをはじめとして切り抜き動画を作成できるAIツールは複数存在していました。しかしこれらは基本的に切り抜き動画作成に特化したツールであり、機能面での制約が多く見られました。

一方でGensparkは、ChatGPTのようなUIを通じてあらゆるタスクをこなせる「汎用AIエージェント」として設計されています。

特に革新的なのは、テキスト指示に合わせて柔軟に動画編集の方針を変更してくれる点です。例えばOpusClipでは、一つの連続したシーンのみを切り抜くことしかできませんが、Gensparkでは複数のシーンを切り取って繋げることが可能です。また私が試した限りでは、以下のように切り取るシーン数やシーン内容、さらには最終的な動画の長さまで、ある程度制御することができることができました。

筆者がGenspark Genius Clipを試した結果。Google I/O 2025の動画を入力し、(1) 切り抜く2箇所を指定し、(2) 生成動画の時間を90秒とした上で、(3) ビデオのリアルタイム翻訳機能に関しては、プロダクトのデモ動画を含めるように指示したところ、全て反映された。

さらに簡易的な動画エディターも付属しており、生成された動画に不満がある場合は、手動で修正を加えることも可能です。

公式投稿でも示唆されている通り、内部処理としては「動画を解析」→「テキスト指示に基づいて切り抜くシーンを決定」→「シーンを結合」→「文字起こし・タイトル割り当て」といった、比較的シンプルなワークフローが採用されていると考えられます。そのため当然ながら、Adobe製品を使用してプロの動画編集者が行っているような、複雑なエフェクトや高度な編集技術を要する作業の自動化の実現は、まだ程遠いのが実情です。

それでも、「要件定義時に成果物との間でズレが生じにくい」作業や、「そこまで高い品質は求めないが、とりあえず60秒以内にまとめて欲しい」といった場面では、AIが実用的なレベルに達しつつあるのも事実と言えるでしょう。今後のAIエージェントの性能向上は、これまで注目されてきたコーディング支援だけでなく、動画編集の自動化においても小さくないインパクトをもたらすのではないでしょうか。

💡 Genspark Genius Clipは、クレジットの範囲で無料で利用可能です。詳しくは次のセクションをご覧ください。

② OpenAIがAI人材と企業をマッチングする求人プラットフォームを発表。LinkedInと競合可能性

生成AIブームが勃発して以降、「AIが私たちの仕事をどう変えるのか?」というテーマは世界中で議論の対象となっていますが、並行して「仕事の探し方」も変わることになりそうです。OpenAI社が新たに、AI求人プラットフォーム「OpenAI Jobs Platform」を構築中であると明らかにしました。

OpenAI Jobs Platformの全容はまだ明かされていないものの、公式発表からは様々な情報が読み取れます。まず「私たちにできることは、より多くの人々がAIに精通し、AIスキルを必要とする企業とつなげることで、より多くの経済的機会を提供すること」と述べられている通り、求職者のAIスキルを評価し、雇用主とマッチングさせるプラットフォームとなる予定です。

そしてその評価のために、同社が今年初めに立ち上げた無料のオンライン学習プラットフォーム「OpenAI Academy」と連携した認定制度「OpenAI Certifications」を開始予定と発表されました。この認定制度は職場でのAI活用の基礎から、プロンプトエンジニアリングまで幅広くカバーし、「AIを使ってAIを教える」とされています。

具体的には、今年7月にリリースされた教育特化のChatGPT 学習モード」で認定試験の準備ができ、アプリ内で認定を取得できるようになります。また法人向けにも展開される予定で、企業は自社の人材育成プログラムの一部として活用できます。

OpenAI社は世界最大の民間雇用主Walmart、Boston Consulting、Accentureといったコンサルファーム、求人プラットフォームIndeedといった幅広い組織と協力しつつ、「2030年までに1,000万人のアメリカ人に認定を与えることを約束する」と述べており、TechCrunchによれば、2026年半ばまでにローンチ予定です。

今回の発表は、OpenAIが今年5月に新設したアプリケーション部門のCEOで、Instacart社の元CEOでもあったFidji Simo氏の名義で行われました。同社は主力サービスであるChatGPTを超えて、いくつかの新しい市場への拡大に関心を持っており、ブラウザやソーシャルメディアアプリの開発を行っている可能性があると報じられています

画像編集AI「Nano Banana」をリリースし一層勢いを増しているGoogleら競合他社を出し抜くために、今後OpenAIがどのような戦略を打っていくのか、注目が集まります。

Google AI Studioのトラフィックは、昨月末のNano Bananaのリリースを受けて一気に増加した
(Similarweb)

③ a16zが生成AIアプリTop 100を発表!これまでは見られなかった兆候とは?

米ベンチャーキャピタルのa16zが、webトラフィックに基づく「消費者向け生成AIアプリ Top 100」を発表しました。この調査は2023年9月から継続的に行われており、今回が5回目となりますが、最大のポイントとして「エコシステムが安定し始めている」ことが挙げられています。

実際、前回調査では17社が新たにTop 100にランクインしていましたが、今回は11社に留まっています。生成AI技術の発展が少しずつ予測可能になってきており、ユースケースが一定程度開拓されてきたことを意味するでしょう。

a16zが発表した消費者向け生成AIアプリTop 100一覧。SimilarWebが算出したwebトラフィックをもとに、webアプリ、モバイルアプリそれぞれ50ずつ選出されている。
a16z

今回の調査はやはりGoogleの躍進が大々的に取り上げられており、Geminiは、webアプリ・モバイルアプリの双方でChatGPTに次ぐ2位となっています(上図参照)。特にモバイルアプリにおいては、月間アクティブユーザー数でChatGPTの約半分に達しており、その約90%がAndroidユーザーとなっています。Googleが展開する他製品との連携を活かして、今後さらにOpenAIとの差を縮めていくことが予想されます。

Top 100にランクインしたGoogleの4製品の、2025年におけるwebトラフィックの推移
a16z

また、テキスト指示だけでアプリを作成できる「バイブコーディングツール」も、この半年で一気に訪問者数や売上を伸ばしており、ユーザーの定着も進んでいるようです。

今年1月から7月にかけて、主要な4つのバイブコーディングツールの訪問者数は3倍近くまで増加しているほか、Consumer Edge社の調査によると、ある有力なノーコードプラットフォームの米国ユーザーについて、サインアップ後数か月にわたり100%を超える売上維持率が達成されており、少なくとも数ヶ月間はユーザーが定着していることが確認されています。

(上)主要な4つのバイブコーディングツールの月間訪問者数の推移
(下)ある有力なノーコードプラットフォームの米国ユーザーの売上維持率。初回課金時から3ヶ月間は100%を超えていることがわかる。(Consumer Edge社による調査)
a16z

今年これまでの生成AI業界を振り返ると、GPT-Image-1、Nano Bananaといった従来より遥かに高性能な画像編集AIが登場し、Bolt、CursorといったコーディングAIエージェントが初心者から本格的なプログラマーに至るまで、あらゆる開発者の生産性を大きく向上させました。他方では、Genspark、Manusをはじめとするスライド作成を得意とする汎用AIエージェントが一気に実用レベルに到達してきています。

「マルチモーダルAI」「AIエージェント」の進化はまだまだ続く一方で、技術的な優位性が薄れていくことで、各社間の競争は一層激化していくことでしょう。

2. SNSで話題のAIツールをピックアップ!

  • アリババ社がリリースしたオープンモデルとして最高峰の動画生成AI「Wan 2.2」を無料で試すことができる

  • Text to Video, Image to Videoといった基本機能に加えて、最初と最後のフレームを指定できるキーフレーム機能も利用可能

  • 効果音も同時に生成できるが、品質はまだ低め

  • 毎日ログインボーナスとして10クレジット(480pで3回分)が付与されるため、無料でも利用可能

  • Gensparkにて、アップロードした動画から切り抜き動画を作成できるように

  • 生成動画の長さや切り抜いて欲しい内容をプロンプトで指示できる

  • 複数のシーンを切り抜いて、一つの動画にまとめてもらうことも可能

  • クレジットの範囲内で、無料でも利用可能(目安:新規サインアップ時に1回利用可能)

さいごに

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株式会社Mavericksは2023年、世界に先駆けてリアルタイム動画生成AIサービス「🐬NoLangをリリースし、現在13万超のユーザーを抱えるまでに成長してきました。法人向けの展開も行い、法人プランのユーザー数は40社を突破しています。また、大手企業との協業や独自開発案件にも着手しており、唯一性の高い価値創出が加速しています。

今後、NoLangを中核に据えながら事業をさらに成長させるべく、エンジニア・デザイナー、営業・マーケティング担当、そして全方位で学生インターンの募集を開始しています。法人営業の担当や、SNS運用などに興味のある方も、ぜひこちらのフォームより一度ご応募ください。

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