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Claude Codeが新機能で、正真正銘のAI社員に進化!Slackに招待するだけで業務内容学習から改善提案までしてくれる「Claude Tag」リリース

他にも...Mythosに匹敵?Sakana AIが、最適なAIを呼び分ける新システム「Fugu」を発表

NoLang運営チームよりお届けしている、Mavericks AIニュースをご覧いただきありがとうございます!

1. 直近のビッグニュースTop 3

① Claude Codeは秘書からチームメンバーへと進化。Slackに招待できる「Claude Tag」リリース!

Anthropic社が米国時間6月23日、「Claude Codeの進化形」と謳い、新機能「Claude Tag」をリリースしました。

これまでのClaude Codeが担っていたのは、いわば「秘書」の役割でした。個人専用のAIとして業務内容を学習し、多くを語らずとも精度高く作業をこなしてくれる存在です。

対してClaude Tagが引き受けるのは、「チームメンバー」の役回りです。Slackチャンネルに招待すると、依頼されたタスクの遂行はもちろん、主体的なキャッチアップやフォローアップまでこなしてくれます。

Claude Codeをはじめとするエージェントツールは、私たちの業務を着実に効率化してくれます。その反面、使い始めるまでのハードルが高いのも事実です。

とりわけ引っかかるのが「環境構築」です。利用にあたってVSCodeやターミナルといった専用のインターフェースを用意し、その上でエージェント用の文書を揃える必要がありました。わざわざファイルを配置・アップロードし、ファイルの権限管理にも気を配らねばならず、億劫な作業が必要でした。

Claude Tagではこうした心配は要りません。Claudeの方が、チーム業務に溶け込んでくれるからです。

優秀な秘書がSlackやTeamsのチャンネルに招かれた後、過去の議論を辿って仕事を把握していくように、Claudeもまた、時間の経過とともに業務知識を学習してくれます。権限を与えれば、パブリックチャンネルも自ら見に行ってくれます。逆に、プライベートチャンネルの内容は学習しません。

法務チャンネル、エンジニアリングチャンネルそれぞれに別のClaudeを招待すれば、法務チャンネルのClaudeがエンジニアリングチャンネルで共有されているコードベースの情報を閲覧することは決してできない。逆も然り。
X

さらにClaudeは、依頼された業務をただこなすだけではありません。自ら先回りして、タスクを拾ってくれます。下記の例では、プロダクトのアップデート情報がブログやメールに反映されていないことに自ら気づき、メンバーへ周知しています。そして承認を得た後、Google Driveから情報取得してタスクを遂行しています。

この便利さゆえか、Anthropic社内でもフル活用されているようです。同社の発表によれば、プロダクトチームのコードの実に65%が、すでにClaude Tagによって書かれています

Claude Tagはベータ版で提供が開始されたばかりです。昨今は計算資源の枯渇を背景に、利用制限の強化や値上げが相次いでいることから、今後ROIの観点で実用に足るかはまだ不透明です。それでも、私たちが思い描く理想的なAIとの協働の形に、また一歩近づいたのではないでしょうか。

💡 Claude Tagは、EnterpriseおよびTeamプランのみで提供が開始されています。またAnthropic社のBoris Cherny氏は、Claude TagをMicrosoft Teamsに今後展開予定であることをXで明言しています。

② Mythosに匹敵?Sakana AIが、最適なAIを呼び分ける新システム「Fugu」をリリース

日本時間6月22日、日本に拠点を置くAIスタートアップのSakana AIが、マルチエージェントオーケストレーションシステム「Fugu」を発表しました。難しく聞こえますが、その発想自体はいたってシンプルです。

GPT、Claude、Geminiといった主要なAIモデルには、タスクごとに得意・不得意があります。そこで同社は、タスクごとに最適なモデルを呼び出す司令塔モデルを独自に開発しました。

これにより、単一の司令塔モデルに指示を出すだけ背後のAIモデルを取捨選択・組み合わせて導き出された、より良質な回答が手に入ります。

Fuguシステムの概念図
Sakana AI

このアプローチには、主に2つの利点があります。

一つ目は性能向上です。Gemini 3.1 Pro、Claude Opus 4.8、GPT-5.5を呼び出し先に含むFugu Ultraシステムは、Sakana AI社によれば「FableおよびMythosの性能に匹敵」します。

Fugu Ultra(最左)Fugu(左から2番目)、と他のフロンティアモデルとのベンチマーク比較。いくつかのベンチマークでFable・Mythos Preview(左から3番目)を上回っている。ただ、Fuguシリーズはそもそも比較対象のGemini 3.1 Pro、Claude Opus 4.8、GPT-5.5といったモデルを内部で使用しており、それらをベンチマークで上回るのはあくまで当然であり最低条件だろう。
Sakana AI

もう一つは柔軟性です。先日のFable公開停止に象徴されるように、単一のモデルプロバイダーに依存するリスクは日々高まっていますが、Fuguでは、呼び出し先のモデルを一定の条件のもとで自由に追加・削除できます。仮に特定のモデルが使えなくなっても、ユーザー側は一切の対応なしにそのまま使い続けられるわけです。

少し技術的な話に踏み込むと、Sakana AI社は「Fugu」「Fugu Ultra」という2つのシステムをリリースしています。

Fuguはシンプルな仕組みで、毎ターン、軽量の司令塔モデルがどのAIモデルを呼ぶか選び、あとはそのモデルが回答するだけです。それゆえ、GPTやClaudeを単体で使う場合と、待ち時間もコストも大きくは変わりません

対するFugu Ultraは、Claude CodeのDynamic Workflows(あるいはultracode)のように、司令塔モデルがワークフローそのものを設計し、各サブタスクへ適切なモデルを割り当てます。コストと待ち時間が増える代わりに、最高品質の回答を生成することを狙っています。

FuguとFugu Ultraの違いについての解説。
やや厳密性を犠牲にしており、あくまでも概要を理解するためのイメージ図としてご活用ください。

もっとも個人的には、少なくとも短期的にFuguを使うメリットがあるのは、一部の法人ユーザーに限られると見ています。

実際、Anthropic社やOpenAI社は、Claude CodeやCodexを通じて、API料金より数十倍も安い料金でモデルへのアクセスを提供しています。基盤モデルそのものを持たないSakana AI社は、どうしてもAPI料金をベースとしたサービス提供とならざるを得ず、割高感は否めません

それでも中長期で見れば、同社CEOのDavid Ha氏が言うように、「巨大なフロンティアモデル一つに依存するよりも、複数のモデルを束ねるオーケストレーションの方が合理的」という主張には一定の納得感があります。こうした発想が今後の技術トレンドとして定着していくのか、引き続き注目したいところです。

💡 Fugu、Fugu Ultraは従量課金またはサブスクリプションプランで利用することができます。詳しくは公式サイトをご覧ください。

③ OpenAIが高コスパの新AIモデル「GPT-5.6」の限定プレビューをついに開始!

米国時間6月26日、OpenAI社が新AIモデル「GPT-5.6」の限定プレビューを開始しました。

モデルの命名体系も一新されており、最高品質を誇る大型の「Sol」、日常業務にバランス良く対応する中型の「Terra」、そして高速かつ安価な小型の「Luna」が発表されました。それぞれ太陽・地球・月を意味するラテン語です。

他社モデルとの比較データは非常に限られているものの、コーディング向けベンチマーク「Terminal-Bench 2.1」では、Mythosを上回るスコアを記録しています。

もっとも、同社の発表に「Mythos超え」といった表現は見当たりません。前面に押し出されているのは、あくまでもコストパフォーマンスや速度の優位性です。中型のTerraはGPT-5.5に匹敵する性能を持ちながら、価格は半分です。大型のSolもOpusと同価格帯に収まり、Mythosのおよそ半額で利用できます。

さらに上記とは別に、提携先であるCerebras社のAIチップを活用し、最大毎秒750トークンに達する「GPT-5.6 Sol」を、7月にリリース予定としています。高速なことで有名なGemini 3.5 Flashですら、平均毎秒約160トークンであり、その4倍以上に相当する、驚異的な出力速度です。

一方で、先日のFable・Mythos公開停止騒動もあり、GPT-5.6リリースは順風満帆とはいかなかったようです。実際、政府からの要請に基づき、現在の公開範囲は政府および少数の信頼できるパートナーに限られており、一般提供は数週間後になる見込みです。これはOpenAI社にとって不本意であり、「このような政府によるアクセス審査プロセスが、長期的な標準になるべきではない」と訴えています

そしてもう一つ動きがあったのが、約2週間にわたり提供を停止していたClaude Mythosです。ようやく再開に向けた兆しが見えてきており、米国時間6月26日、Anthropic社は米国政府から、重要インフラの運用・防御を担う一部の米国組織に対し、モデルを再展開してよいという通知を受けたことを発表しました。

これを追う形で、続報も相次いでいます。米Semaforは大手企業や政府機関を含む100以上の米国機関へのMythosモデル提供が認められたと報じ米AxiosはFableモデルの制限が「早ければ来週にも」解除される可能性を伝えています

まずは、GPT-5.6やMythosが無事に全世界へ一般公開されるのか。そして今後のモデル公開において、米国政府の干渉がどこまで及ぶようになるのか。この2点が、当面の大きな争点となりそうです。

2. これだけは知っておこう!AIエージェントを使いこなすコツ

好評につき、今週もClaude Code、Cowork、CodexといったAIエージェントを使っている方に向けて、AIの能力を最大限に引き出すためのコツをご紹介します!

① AIエージェントとの対話履歴を残そう

Claude Codeとの対話履歴はあなたのローカルPCの ~/.claude/projects/ という場所にプロジェクトごとに保存されています。それゆえ自分で確認することもできますし、「過去のxxxの時どんな結論に至ったっけ?」などとエージェントに参照させることもできます。

ところが実は、この対話履歴の保存期間はデフォルトで30日間に設定されており、それを過ぎるとデータが消えて二度と確認できなくなってしまいます…!そこで、~/.claude/settings.json を開き、以下のように保存期間を最大値の9999日(20年以上!)に設定することをお勧めします。方法が不明な場合は、Claude Code本人に依頼しましょう。

{  
    "cleanupPeriodDays": 9999,
}

なおCodexではデフォルトで全会話履歴がローカルに残るように設計されており、特段対応の必要はありません。

さいごに

最後までお読みいただきありがとうございました。

来月の投稿に関して、筆者がNoLangの開発に今まで以上に注力する都合上、投稿頻度が落ちる可能性があります。あらかじめご了承ください。一開発者として、これまでにないプロダクト体験をお届けできるよう尽力してまいります!

筆者がおさえておきたいと感じたAIニュースは、これまで通り必ず網羅的にお届けしていきますので、どうか引き続きご購読のほどよろしくお願いいたします!


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