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ChatGPTに革新的な新機能。パーソナライズされた最新ニュースを毎日届けてくれるように!

他にも...アリババが音声付き動画生成AI「Wan 2.5」リリース!

NoLang運営チームよりお届けしている、Mavericks AIニュースをご覧いただきありがとうございます!

1. 直近のビッグニュースTop 3

① ChatGPTがついに能動的にレコメンドしてくれるように!新機能「Pulse」をリリース

今年に入って、「パーソナライゼーションでLLMがさらに進化し便利になる」と言われ続けてきましたが、ようやくその真価が垣間見えたのではないでしょうか。

OpenAI社がChatGPTのProユーザー向けに、パーソナライズされた最新情報を毎日届けてくれる新機能「ChatGPT Pulse」をリリースしました。

ChatGPT Pulseにより生成された記事の例。過去の会話内容などをもとに、毎日能動的にこなしてくれる。

この機能では、過去の会話内容やメモリ機能で蓄積されたデータ、さらにはアプリ連携されたGmailやカレンダーの情報も参照†して、ChatGPTが私たち一人一人に専用の記事を執筆・提供してくれます。以下のようにユースケースは無数に考えられます。

・先週ChatGPTに質問したニュースの続報を、勝手にキャッチアップして教えてくれる
・メモリ機能を使って好きなアーティストを記憶させ、新情報があれば教えてもらう
・カレンダーと連携して、誕生日プレゼントの購入を具体的な候補と共にリマインド

これまでもChatGPTには、過去の会話内容やメモリを参照して回答をパーソナライズしてくれる機能がありましたが、忘れるべき古い情報やこちらが誤って与えてしまった情報を参照して的外れな発言をすることが多く、少なくともLLMの回答の正確性を重視するユーザーにとっては、デメリットを伴う機能でした。

一方Pulse機能では、そういったデメリットはありません。自分が本来求めているものの頭の中にはなかった情報を、能動的かつここまで横断的に提供しようとしてくれるサービスは初めてであり、むしろ明確なメリットがあります。

もちろん興味のない情報がレコメンドされることも多いですが、ニュースまとめサイトを見に行くような感覚で、こういった情報をキャッチアップできる価値は非常に大きいと感じました。

またSNS同様に各記事に対して「Good」「Bad」でフィードバックをしたり、気になるトピックがあればユーザー側からリクエストを行ったりして、レコメンドをコントロールできる点も魅力的です。

ChatGPT Pulseの使用画面
(左)9/27に動画生成AIサービスについて知りたいことをChatGPTに伝える
(右)実際に記事が提供

ここまでPulse機能のポジティブな可能性についてお伝えしてきましたが、残念ながら課金して毎日でも使いたいと感じられる品質には及んでいません。トピック選定自体は悪くないものの、切り口がナンセンスだったり、膨大な計算量負荷に耐えるために内部で小型LLMが使われているためか、分かりにくい文章を執筆してくることが多々あります。

また特にインパクトが大きいと思われるカレンダーやメールアプリとの連携において、現状有利なのはOpenAIではなくGoogleであり、同社が今後どのように類似機能をリリースしてくるか、注目が集まります。

†執筆時点では、まだアプリとの連携機能は利用できないようです。

💡 ChatGPT Pulseは、Proユーザーのみに提供されており、モバイルアプリでのみ利用可能です。今後はPlusユーザー、ひいては全ユーザーに展開予定だと述べられています。

② OpenAIがChatGPTの用途や利用状況を詳細に分析したレポートを発表!

OpenAI社が、ChatGPTの消費者プランで送信されたメッセージに基づき、誰がどのような目的でChatGPTを利用しているかを調査した初の大規模研究を発表しました。ChatGPTの使われ方は、この一年間で大きく変わっているようです。

100万件以上の会話データが分析に使用されていますが、最も興味深かったのが、業務用途でないメッセージの割合が2024年6月の53%から2025年6月には73%に急増したという結果です。

2024年6月に53%だった非業務用途での利用割合が2025年6月には73%にまで増えた。
How People Use ChatGPT

今年下半期に差し掛かってから、教育特化型のChatGPT「学習モード」やGrokのAIコンパニオン「Ani」など、ユーザーの日常生活のサポートを謳うツールの登場が目立っています。上記の結果は、改めてChatGPTをはじめとするLLMサービスが、マスアダプションによって私たちの生活の深くにまで入り込んできていることを示唆しているでしょう。

ユーザー数や分布に関する分析も興味深いです。2025年7月時点でChatGPTのユーザーベースは世界の成人人口の10%に達しており、またユーザー名から推定される女性の割合は、2024年1月の37%から、2025年半ばには52%と、男女格差もなくなっています

ChatGPTの用途に話を戻すと、その多くが「日常的なタスク」であると述べられており会話の4分の3が「実用的なガイダンス(28%)」「執筆(28%)」「情報取得(21%)」という3カテゴリのどれかであったと分析しています。

「実用的なガイダンス」は具体的に、「指導」「アドバイス」「ヘルスケア・美容」「アイデア出し」などを指しており、どれも私たちが主要なユースケースとして想起できるものでしょう。対してコーディング用途での利用は4%に留まっています

ChatGPTの用途を分類して可視化したグラフ。各棒の太さは、そのカテゴリの占める割合を指す。
How People Use ChatGPT

他方、Anthropic社が今月発表したClaudeの利用用途に関する調査では、「ソフトウェアエンジニアリングは、依然として世界中のほぼすべての州や国で圧倒的に多い用途」と述べられており、OpenAIとAnthropicでは全くユーザー層が異なることが見て取れます。これは両社の製品特性やマーケティング戦略の違いが反映された結果であり、今後このような分化は一層進んでいくでしょう。

③ アリババが音声付き動画生成AI「Wan 2.5」リリース!動画生成AIの進化は止まらない

「動画生成AI飛躍の年」であった2024年から衰えることなく、今年に入ってからも動画生成AIは急速な進化を遂げています。先週は、アリババ社が新たな動画生成AIモデル「Wan 2.5」をリリースしました。

このモデルの最大の特徴は「音声付きの動画生成AI」である点です。人物が喋る動画をボイス付きで生成できるほか†、BGMや効果音まで違和感なく付与することができます。是非音声をONにして、実際の生成動画をご覧ください。

アリババ社が昨月リリースしたWan 2.2と異なり、残念ながらオープンモデルではありませんが、それでもモデル登場によるインパクトは大きいです。

実際、音声付きの動画生成ができる最先端の動画生成AIモデルとしてはGoogleのVeo 3が知られていましたが、1秒あたり$0.75ドルと手軽には利用できない価格設定でした。対してWan 2.5は720pの動画1秒あたり0.10ドルで生成できます。このように敷居が下がっていくことで、音声付きの動画生成AIは、近い将来スタンダードになっていくでしょう。

なお今月後半に入って、Luma社からRay 3、Kling社からKling 2.5 Turbo、Vidu社からVidu Q2と立て続けに最先端モデルがリリースされており、動画生成AI分野は依然としてレッドオーシャンとなっています。同性能の動画生成AIモデルのコストもここ半年でさらに下がっており、性能・コストの両面でまだまだ動画生成AIの進化は続きそうです。

†英語では生成が安定しますが、日本語を喋らせようとすると、うまく発音してくれないなど、失敗するケースが多いです

💡 Wan 2.5は動画生成AIを提供しているいくつかのプラットフォームで無料で試すことができます。詳しくは次のセクションをご覧ください。

2. SNSで話題のAIツールをピックアップ!

  • Sunoと共に注目を集めている音楽生成AIツール。生成される音楽の品質もかなり高い

  • Sunoと異なりAIエージェントを搭載。AIと対話しながら手軽に音楽を制作することができる

  • さらにMVを作成する機能もあり、生成音楽にマッチしたムービーを作れる点も面白い

  • 十分なクレジットが付与されるため、無料でもお試し可能

WaveSpeedAI (https://wavespeed.ai)

  • 様々な画像生成AI・動画生成AIを比較しながら試せるプラットフォーム

  • 先週リリースされたばかりのWan 2.5, Wan 2.5 Fastも試すことができる

  • 生成例が豊富で参考になる上、料金表示が分かりやすくて使いやすい

  • 無料でも$1分のクレジットが付与されるため、数回動画生成を試すことが可能

さいごに

最後までお読みいただきありがとうございました。
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株式会社Mavericksは2023年、世界に先駆けてリアルタイム動画生成AIサービス「🐬NoLangをリリースし、現在13万超のユーザーを抱えるまでに成長してきました。法人向けの展開も行い、法人プランのユーザー数は40社を突破しています。また、大手企業との協業や独自開発案件にも着手しており、唯一性の高い価値創出が加速しています。

今後、NoLangを中核に据えながら事業をさらに成長させるべく、エンジニア・デザイナー、営業・マーケティング担当、そして全方位で学生インターンの募集を開始しています。法人営業の担当や、SNS運用などに興味のある方も、ぜひこちらのフォームより一度ご応募ください。

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